「オトナかけっこ教室」の1年間 ①

2019.05.30 (木)


あなたは、陸上短距離経験者ですか? それとも最近始めたばかりの方でしょうか?
陸上短距離のシーズンは大きく分けて2つになります。
試合期と鍛錬期に分けることができます。
ここでは、私が主催している「オトナかけっこ教室」の1年間どのようなスケジュールで進めていくかお伝えしていきます。

 
 

・1年を試合期と鍛錬期に分ける

 
 

陸上短距離の試合シーズンは、4月から10月頃まで。鍛錬期は、11月から3月となっています。
ここでは、本格的なアスリートと「オトナかけっこ教室」あまり変わりはありません。

 
 

・鍛錬期・冬季練習①11月

 

基本的に鍛錬期は、体を鍛え試合期のシーズンを走れるようにしていくことを目標にしていきます。
もちろん、本格的なアスリート並みのトレーニング量を課すわけではありません。
「楽しく」「少しきついな」くらいを目安に、鍛錬期を乗り越えてほしいと思っています。

 
 

・ストレッチ・コアを重視する

 

11月の時期は、シーズン中で酷使した体をリフレッシュすることを重視すると共に、体のメンテナンスに力を入れます。
肩甲骨と骨盤周辺の可動域や柔軟性が低下しているので、まずその周辺の機能を正常かつ向上することに力を入れます。

 
 

走るトレーニングよりも、ストレッチやコアドリル(肩甲骨や骨盤周辺のエクササイズ)を中心に行っていきます。
肩甲骨と骨盤周辺がスムーズに動くように持っていき、走る動作が滑らかになるようにしていきます。

 
 

また、脚のお尻(大臀筋)の筋肉や太ももの裏側(ハムストリングス)の柔軟性も低下しているので、走り込みをする前に入念にほぐしていきます。

 
 

・芝生でのトレーニング

 

11月は、なるべく芝生がある場所でトレーニングを中心に行っています。
芝生は、アスファルトや砂地(学校などの地面)、陸上競技場のタータントラックに比べて、腰や脚への負担が和らぎます。
そのため、シーズン中に酷使した体を少しでも回復させる目的もあります。

 
 

また、芝生だと気持ちよく走れますし、芝生の上で走ると解放感があります。
草木などの自然が多く、小鳥や小動物などの鳴き声も癒され、実に気持ちの良いものです。
これだけでも充分に芝生の上で運動をする、走る価値があると思いませんか?

 
 

走る前に、ウォーミングアップの一貫で行っている、スキップやステップ種目をたくさん行います。
いきなり走りだす動作よりも、スキップなどで気持ちよく動きだしながら走りに移行していきます。

 
 

①スキップ+ウインドスプリント100m×5
②ウインドスプリント100m×10
③芝生の上で30分ジョッグ
(※ウインドスプリント→5~6割ぐらいのスピードで走るトレーニング)

 
 

①は、先程お伝えしたスキップから始まり、途中から走りに移行していくトレーニングです。
なるべく体全体をリラックスして、「気持ちよく走っている感覚」を大事にして走ります。
②は、少し息が切れるぐらいのペースで、10本走ります。
1本走ってスタート地点に戻る際、ゆっくり歩きながら、周りの景色を見たり、また仲間との会話を楽しみながら次の走る準備をします。

 
 

このコラムでも何度もお伝えしていますが、自然の中で走ると気持ちが前向きになりやすくなります。
絶対とは言い切れませんが、今抱えている不安や悩みの負担を和らげることはできます。

 
 

仮に解決できなくても、「なんとかなりそうだ」と、その時だけでも思えることができます。
また、楽しいことを考えることも多くなり、それを人生や仕事に活かすこともできます。
私は、人生や仕事に行き詰った時には、芝生で走って突破口を見つけてきました。
どうでしょうか? 少しは走って見ようかなと思いましたか?

 
 

次回も続きをお伝えしていきます。

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