「オトナかけっこ教室」の1年間 ②

2019.05.31 (金)


前回の続きをお伝えしていきます。

 

下記のようなトレーニングメニューを、芝生の上で行うことをお伝えしました。
①スキップ+ウインドスプリント100m×5
②ウインドスプリント100m×10
③芝生の上で30分ジョッグ
(※ウインドスプリント→5~6割ぐらいのスピードで走るトレーニング)

 
 

続きは③からで、短距離選手も時には、有酸素運動をすることが必要な時があります。
ここでは「オトナかけっこ」ですが、「かけっこ」も有酸素運動をこの時期に実践します。
ゆっくりなペースで良いので、「仲間と会話を楽しみながら走る」ことを大事にしています。

 
 

・基礎ドリルに重点を置く

 

「オトナかけっこ教室」では、1年を通して、基礎ドリルを重点的に行っています。
また、この鍛錬期はシーズン中よりも多めに行っております。
この基礎ドリルでは、さまざまなトレーニング方法で「走るための基礎的な体力やスキル」を身につけていきます。

 
 

①ラダートレーニング
②ミニハードル
③ハードルトレーニング
④マーカーコーントレーニング

 
 

上記の4つのトレーニングを基礎ドリルとして、11月の鍛錬期は楽しくトレーニングを積んでいきます。
1つ1つのトレーニングメニューを詳しくお伝えすると、文章が長くなるので、簡単にお伝えしていきます。

 
 

①ラダートレーニング

 

 

あなたは、ラダートレーニングをご存知でしょうか?
 

簡単に説明すると、二本の長いひもに、複数のひもがはしごのように一定間隔で固定された器具。長さは10m程。はしごとはしごの間は30センチ程。
このはしごの間を、つま先を使用してスピーディーに行っていく。

 
 
主に神経系のトレーニングで、頭と体を連動させることが狙いとなっています。
はしごとはしごの短い間隔の中、素早い動きを体全体で使って、前に進んでいくトレーニングです。
最初はもたつきますが、慣れてくると素早く自動化し、無駄な動きが減ってきます。
この自動化が重要なポイントになり、走りにつながってくるのです。

 
 

ラダートレーニングは遊び感覚でできるので、遊ぶ感覚でトレーニングのスキルアップができます。
遊びは楽しく、楽しいので覚えも早くなります。ちょっとした遊び心があるトレーニングです。
ラダートレーニングが経験ある人はわかりますが、けっこうな運動量です。
楽しい気持ちで体力もつけば嬉しいとは思いませんか?

 
 

②ミニハードルトレーニング

 

 

ミニハードルトレーニングでは、ピッチ(回転)とストライド(歩幅)を向上させるトレーニングです。
このミニハードルを使用することで、速く走るために脚の股関節周辺の大きな力を使うこと、さらには地面の反発を得る接地(着地)のタイミングの習得も得ることができます。

 
 

ミニハードルの間隔は、1mから1m50もっと伸ばして2m近くまで伸ばします。
狭い間隔でのトレーニングは、素早く脚をさばき、刻みきるようにピッチ(回転)を意識しながら行います。
間隔が狭い分、自動化で次の動作に移行することができます。(自分の頭で考えなくても、体が勝手に反応する)
走る動作は、自分の頭で考えて走るよりも、自動化で走っているはずです。

 
 

そして、間隔を広げるにつれてストライド(歩幅)を大きくしながらピッチ(回転)を維持できるようにしていきます。
ミニハードルを10台程並べて、広い間隔で走りきることができ、そのままの状態で50m程走るようにします。
なるべくミニハードルトレーニングで意識したフォームを崩さないことが重要です。

 
 

ここまでこのコラムを読んで頂きありがとうございます。
陸上競技経験者のあなたは、久しぶりに体を動かしたと思ったかもしれません。
一方で、陸上競技未経験者のあなたは、「自分にはできるかな」「やったことがないからやっぱり無理だと思う」と、考えてしまったというあなた。
1つ、あなたの背中を押す言葉のプレゼントを贈ります。

 
 

人は、知らないことを知ることに価値があると私は思います。
楽しんでいる人や仕事や人生でうまくいっている人たちは、新しいことに挑戦したり常に勉強をして、「知らない世界を知りに行く。世界を広げている」のだと思います。

 
 

自分に思わない人生に出逢うことが大事で、それによって人生がグッと広がるのだと、私は自分の体験や読書を通じて感じたことです。

 
 

次回も続きをお伝えしていきます。

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