走ることで大事なことは、力を「抜く」「ゆるむ」。人生にも活きてくる
走るトレーニングに限らず、あらゆるスポーツさらには物事に関しても、何かことを始めて慣れないうちには、全身に力が入っています。
そして、少しずつ上達するにしたがって徐々に体全体の力が抜けていき、「ここぞ。一番」というときに力を発揮することができます。
陸上競技で例をあげると、100m×5本のインターバルトレーニングをするとします。
※(インターバルトレーニングとは、一本一本の間の休息を短くとり、8割程のスピードで走るトレーニング)
真面目な方やあなたは、1本目から最後まで全力に近いスピードで走る、さらには気合もかなり入れ込んで走ります。
このように頑張ってしまうと、途中で「集中力が切れる・体力が持たなくなる」。次回同じトレーニングメニューがあっても、逃げてしまう可能性があるのです。
一方要領のいい方は、3~5本目をしっかり頑張ることに重点を置き、1~2本目は、体力・気持ち的にも余裕を持って走ります。
心に余裕があるので、体全体リラックスして力が抜けた状態です。
手を抜くところをしっかり見極めて運動を行うと、いつの間にか5本ともしっかりと走れるように体力がついてきます。
走れるようになったら次の段階へ移行し、タイムを少し上げて走ってみるといいのです。
そうすることにより、運動をこなせる楽しさもわかってきます。さらに運動の強度や質も求めて頑張ることができるようになります。
これは何も陸上競技や他のスポーツに限らず、あらゆる世界で共通していることではないでしょうか。
仕事ができる人は、きりっと引き締まって自分の軸がブレておらず、終始リラックスしている様子がうかがえます。
いらぬ緊張がない人、リラックスしている人をよく見てみると、全身の筋緊張が限りなく最少に保たれ、充分に緩んだ状態です。
特にアスリートにもみられる傾向です。トップアスリートをみると、どこか落ち着いた雰囲気を醸し出し、それがオーラとなって人を魅了するのではないでしょうか。
「緩んだ状態だと、深い呼吸が可能となる」
「脳に充分な酸素が供給され、持ち前の能力を発揮しやすい身体的環境が整う」と聞いたことがあります。
運動パフォーマンスの向上や、仕事の成果、日常生活の質が上がるなら、深い呼吸はやる価値があります。
深い呼吸をするためには、体を緩めなくてはなりません。
体を緩めるためには、常日ごろから意識をするのが大事なのですが、そこが難しいのです。
それを意識することができるようになるために、まず運動から意識をし始めてみるのです。
私の「オトナかけっこ教室」で、かけっこを走って、トレーニング中に緩むことを意識する。
もしくは、ランニングや筋トレ他のスポーツでもいいので、「緩む」「リラックスする」ということを、意識する。
まずは、ここからがスタートです。
体を緩めることは、スポーツパフォーマンス向上・仕事の成果・日常生活の豊かさをもたらしてくれるのです。
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