「オトナかけっこ教室」の1年間 ⑤
前回の冬季練習11月と12月は、主に芝生や坂道でのトレーニングを中心に行ってきました。年明けの1月からは、陸上競技場のタータントラックも使用していきます。
・鍛錬期・冬季練習③1月
・1月は量を重視する
この時期の陸上部の短距離は、200~300m走の距離を走り込みます。
一番トレーニング量も多く、疲労もたまりやすく、そしてケガをする可能性とモチベーション低下につながる時期です。
「オトナかけっこ教室」では、あまり長い距離を走るよりも、80~100m程の距離のインターバルトレーニングやダッシュに近いスピードで走ります。
人によっては、長い距離を走りたいという要望もあればメニューに組み込みます。
試合期のトレーニングは、週末の試合に向けて疲れを残さないように工夫することが大事です。そのため、短時間での質の高いトレーニングが必須になってきます。
一方で鍛錬期は、筋力や持久力アップに時間を費やし、試合のシーズンで最後まで走りきれる体力を培う時期だと考えます。
本格的なアスリート並みのトレーニングを積むよりも、「少しきついな」「もうちょっと走ってもいいかな」ぐらいで終えます。
そのぐらいの方が、次回のトレーニングにも挑戦しやすいし、日々の生活も潤いが出てきます。
私が今まで陸上競技を続けて思ったことがですが、本格的なトレーニング量を積むと、確かに「自分頑張っている感」「○○に向かっている自分はカッコいい・イケている」など、優越感に浸ることができます。
しかし、毎日トレーニング前の時間は、憂鬱で「今日はトレーニングさぼりたい」など、マイナスイメージもけっこうあります。
社会人のあなたは、仕事があっての運動であり、本来は「運動を楽しむ」ことがコンセプトであったはずです。
その中で、運動を楽しんだ自分の成長(自己記録・スキルアップ・体力強化など)を実感し、それが自信となり仕事や日常生活が豊かになっていくのです。
・10年継続すると、自分に自信がつく
なんでもいいから10年継続してみると自信がつきます。
継続というと、365日継続しないといけないと思うかもしれません。
そんなことはありません。
三日坊主を何度も繰り返しても良いのです。
その中で陸上の短距離や「かけっこ」に、興味を持ったのなら試してほしいのです。
極端に言って、1ヶ月に1回でも走れば年12回走ることになります。
走ることをしていない人からすると、すごいことです。
走ることに抵抗があるなら、筋トレだけでも行ってみる。もう少し欲張って、走るのに必要な筋トレを行ってみる。ストレッチだけでも行ってみる。等々。
陸上競技に関わらず、運動に関することにいろいろと試すことを続けていけば、あなたにしっくりくるもが必ずあります。
10年継続するには、根性だけでは厳しいところがあります。
生活の一部として習慣化することが大事であり、運動する前にプラスの感情や楽しさを感じることがあれば、それはあなたにあった運動です。
逆にいつまで経っても「嫌だ・辛い」感情が多いのは、あなたに合っていない運動の可能性があります。
そういう場合は、他の運動を試して自分に合う運動を見つけることが大事です。
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