速く走るために上半身をうまく使う

2019.05.15 (水)


走りに大切なことは、上半身と下半身の連動とバランスです。
ここでは、上半身の動きに特化して、「上半身の動かし方」についてお伝えしていきます。

 
 
①上半身の姿勢と目線の位置も意識する

 

まず、スタートで前傾姿勢の姿勢から走り、上半身も徐々に起こしていきます。上半身の姿勢も大事ですがそれと同じくらい目線の位置も大事です。
あまり真下を見すぎてしまうと、背中が曲がるの(猫背姿勢)ので、斜め下を見ながら走ると良いでしょう。
(スタート時は、真下近くても良いが、徐々に目線の位置を遠くに置く)

 
 

②スピードに乗ったら、コンパクトに腕を振る

 

上半身と下半身の動きのタイミングを合わせるのが腕振りです。そのため、スピードに乗った状態でも大きく振り続けていると、タイミングが合わなくなります。
トップスピードに乗ってから先は、コンパクトに腕を振って上半身と下半身のタイミングを維持することが大事です。

 
 

少し専門的になりますが、実際には「自分から腕を振る」のではなく、「自然に腕が振れる」ことが大事だと私は考えています。
腕が振れるとは、肩甲骨からしっかり動くことが大事で、肩甲骨と骨盤の連動がスムーズにいくと、「自分から腕を振らなく」ても、「自然に腕が振れる」状態になると思っています。

 
 

トップスプリンターは、肩甲骨と骨盤の連動がスムーズです。
特にオリンピックや世界陸上の100m決勝に進出しているアフリカ系の選手は、その動きに長けていると考えています。

 
 

③腕振りで重心の高さをコントロールする

 

腕振りは、速く走るために適した「重心の高さを保つ」働きもあります。
スタート直後の前傾が強い姿勢では、体のバランスと重心の位置を保つために腕振りが、一役買っています。
また、トップスピード近くになって上体が起き上がってくると、コンパクトに腕を振りながら、言い換えると「自然にコンパクトに腕が振れる状態」になります。

 
 

最後に手のひらは、「パー」の状態が望ましいです。
「グー」の状態、こぶしを握ってしまうと、腕・肩・首まで力が入り、動きのタイミングが合わずに、走りにくくなります。
リラックスした状態で走るためにも、手のひらは「パー」の状態で走りましょう。

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