陸上短距離のウエイトトレーニングの考え方
「100m走を速く走るためには、しっかり筋肉を付けることが大事」どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
陸上競技に関わらず、あらゆるスポーツにとっても、筋力アップは不可欠です。
陸上短距離にとって、ウエイトトレーニングを取り入れて筋肉量が増えることで、出力が上がり、その結果スピードが向上します。
結果、100m走のタイムが更新されるのです。
・ウエイトトレーニングで体の使い方を学ぶ
ウエイトトレーニングで筋肉を肥大しても、必ずしもタイムが伸びるとは限りません。
むしろウエイトトレーニングをし過ぎで、タイムが遅くなることもあります。
それは、「筋力に頼った走り方」になるからです。
ここで勘違いしてほしくない点があります。
それは、体の大きい筋肉、上半身の「広背筋や三角筋」。下半身の「大臀筋やハムストリングス上部」などの筋肉を最大限使った走りは良いのです。
もっと言えば、体幹部分の筋肉を中心に(背骨を中心とした首から骨盤までの範囲)使って走れることが大事です。
一方で、太もも(大腿四頭筋)やふくらはぎの筋肉ばかりに頼って走ると、あまりタイムの向上は見られません。
ウエイトトレーニングの目的は、筋力を付けることも大事ですが、それよりも体の使い方を確立させる方にシフトすることです。
・本能的にカッコいい体は身体能力も高い
あなたは、オリンピックや世界陸上で、100m決勝に進出してくるトップスプリンターの体をご覧になったことがあると思います。どうでしょうか?
体の上から見ていくと、丸みのある肩や胸、割れた腹筋、お尻と足首が引き締まった脚を持つ体に本能的に魅力を感じませんか?
特にアフリカ系の出身の選手たちは、胸・肩・お尻がすごく発達しており、腕と脚の末端に向かって細くなっています。
彼らの筋肉はたくましく、その上ただ大きい筋肉だけでなく、しなやかな筋肉です。つくべきところにしっかりと筋肉がついており、周りから見るとカッコいいと感じる体です。
本能的に魅力を感じる体は、いわゆる「見た目がいい体」であり、能力は見た目で決まると言っても過言ではく、トップスプリンターを見ても、スタイルが悪い成功者は滅多に存在しません。
人間及びすべての生物は、「自分の遺伝を残す」という本能が組み込まれており、「生物として優れている」「少しでも長く生き残れる」異性を魅力的だと感じるようにできています。
世界で活躍するトップスプリンター並みの筋肉を手に入れるのには、相当な鍛錬と時間がかかります。
それよりも、自分でできる範囲で行うだけでも、充分に「カッコいい体」を手に入れることができます。
むしろ、速く走るためのウエイトトレーニングを行っているだけで「カッコいい体」を手に入れることができるのです。
トレーニング中は、「カッコいい体」を手に入れることは考えていませんが、「トレーニングの結果、カッコいい体も手に入れた」となるのです。
・30代以降はカッコつけるくらいでちょうどいい
この考え方を不純な動機と捉えるかは、あなた次第です。
30代や40代から陸上競技を始める。もしくはかけっこを始めるなら、「自分の見た目がカッコよくなる」もしろそっちの動機の方が私は大事な気がします。
なぜなら、10代や20代に比べて30代以降は、徐々に身体能力や見た目が衰えてくるからです。
「俺は私は、まだまだイケてる」それぐらいの気持ちと志を何歳になっても、持ってほしいと私は思っています。
基本的に人は、「見た目がいい体」は、カッコいいと思うはずです。
「見た目がいい体」をつくることができたなら、相手は一瞬、心の中で「自分よりも優れている」と感じ、あなたが優位に立つことができます。
人は相手より優位に立ちたいし、「カッコいい体・スタイルがいい」が欲しいはずです。
年齢を重ねていくにつれて、身体能力や外見の美しさも衰えていきますが、ウエイトトレーニングをすることで、年齢を問わず筋肉はかならず発達していきます。
「速く走るため」「カッコいい体を手に入れるため」、両方を楽しみながら、陸上競技の短距離そしてかけっこを始めませんか?
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