かけっこが速くなるのに必要な体幹トレーニングとは?
あなたは、体幹トレーニングという言葉を、何度か聞いたことがあるのではないでしょうか。
「体幹」というと、いわゆる「シックスパック(割れた腹筋)」などを思い浮かべる人もいるかもしれません。腹筋などは体幹の一部に過ぎず、実際の体幹とは、「背骨を中心とした首から骨盤までの範囲」です。
体幹トレーニングは、体の軸を安定させるもので、運動パフォーマンスやケガの予防にとって必要なものです。
ここで、「かけっこ」いわゆる陸上競技の短距離に必要な体幹とはどう必要なのか? そこをお伝えしていきます。
走っている時に、片脚が地面に接地(着地)した瞬間に、下から足のつま先・脚・体幹(上体)・頭と一直線(実際には違う)が望ましく、地面からの反発で推進力を得て前に進んでいきます(他にも前に進む要素はいろいろある)。
そもそも人間の背骨(脊椎)の構造は、横から見たときに真っすぐではなく、S状すなわちカーブを形成しています(湾曲している)。
なぜ、このような形状をしているのか簡単に説明すると、頭の重さ・脚の衝撃など外に力を逃がすためです。
そのため、「地面に接地した瞬間、力を逃がす能力がある。言い換えると、背骨は地面からの反発、衝撃を緩和する性質がある。力を逃がす能力が備わっている」。
「その体の性質に対抗するために、体幹トレーニングをしなければならない。
本能とは別のことをやらなければならない」。
少し専門的になりましたが、速く走るため、前に進むためには体幹トレーニングを行い、本能に逆らうことをしなければなりません。
ただやみくもに、「体幹トレーニング・腹筋の筋トレ」を行うだけでは良くないのです。
体幹周りを鍛えて、なるべく外に力を逃がさないようにするのです。
速く走るためには、地面からの反発をより強くもらうことが大事です。
足(つま先)が地面についている時間に、どれだけ地面からの力がもらえるかがポイントで、体幹がしっかり鍛えられているかかが重要になってくるのです。
それが、ストライド(歩幅)が伸びて、一歩一歩進むごとに、速く走れるようになります(他にも速く走るための要素はたくさんある)。
また、体幹を鍛えると足が速くなる以外にも良いことがあります。
立つ・歩く・走るといった動作が安定し、疲れにくい体に変わり、腰痛持ちの人は症状が軽減します。さらに、姿勢もよくなり見た目も若返ることができます。
ここで体幹トレーニングの考え方を改めて、鍛えてみてはどうでしょうか。
関連する投稿
現在の記事: かけっこが速くなるのに必要な体幹トレーニングとは?