スタートの基礎を知る

2019.05.18 (土)


「100mは10秒前後で勝敗が決まる種目。トップスプリンターになると10秒未満で走ることが可能な世界」。
それを左右するのがスタートです。今回は、自分に合ったスタートを知ること、身に付けることが大切です。

 
 

①スタートは、スムーズな加速を心がける

 

あなたは、100mのスタートで最も大切なことは考えたことがありますか?

 

「少しでも速く跳び出す」「0.1秒でも速く反応する」「1歩目を誰よりも速く出る」
こんな感じでしょうか?

 

もちろんスタートの反応や1歩目を速く走り出すことは大事です。
それに加えて、スムーズな加速ができるスタートを心がけることの方が大事です。
具体的には、10m・20m・30mと距離を追うごとにスピード(加速)が出て、理想は40~60m付近でトップスピードに持ってこれるような走り方が望ましいです。

 
 

②スタートの構えはリラックスする

 

陸上競技の短距離種目100~400m(100mH・110mH・400mH ハードル種目も含む)では、スターティングブロックを使用し、スタート姿勢を取った時に完全に静止します。
その時に、体全体に力が入り過ぎていませんか? 「あ、力が入っていたかも?」と、思ったなら、今ここで改めましょう。

 
 

「セット」の声で(位置について、「よーい」の部分)、お尻を上げますが、手首・足首・肩・首を脱力するようにしましょう(実際には多少力が入るが、気にせず体全体リラックスする体を緩めるイメージを持つ)。

 
 

最後にクラウチングスタートの仕方をお伝えします。
また、より詳しくクラウチングスタートについて、知りたい方は、ホームページ内にある無料プレゼント「かけっこで自分が変われる教本」に記載しております。
もし、よければそちらをダウンロードして頂ければ幸いです。

 
 

③クラウチングスタート

 

スタートラインを基準に、まず足の位置を決めます。
前足はスタートラインから1.5足分の距離をとり、つま先がくるようにします。
後ろ足は前足のつま先から1~1.5足分の距離に置きます。
手の位置は、スタートラインのギリギリにセットします。

 
 

前足と後ろ足の決め方は、利き足を後ろに構えるようにします。利き足がわからない場合は、直立した状態から前方に傾けてみて下さい。その時に自然と前に出るほうが利き足です。
右足が前に出た場合は、後ろ足が右足。(後ろ足→右 前足→左)
左足が前に出た場合は、後ろ足が左足。(後ろ足→左 前足→右)

 
 

足の位置を決めたら、実際にセットします。
セットした状態でお尻を真上に上げるイメージで「用意」の位置にセットします。
「用意」の姿勢から今度は、重心の位置を前に持っていきます。
重心の位置は頭の先。頭の先に重心を置くと、肩に負担がかかっているのがわかります。
手を放すと前に倒れそうになるくらい重心を前に持っていきます。

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