100mの走り方
陸上競技100mは、陸上競技の中でも花形種目。オリンピックや世界陸上で、世界でもっとも速いスプリンターを決める種目。陸上競技を目指したものなら一度は憧れる種目。
今回は100m走の走り方についてお伝えしていきます。
100mは、スタートからゴールまで全力で走りきる(がむしゃらに走る)のではなく、しっかりとレース全体を組み立てることが大事になってきます。
・100mは、4つの局面で組み立てる
100m走は、スピードの変化に着目し、「スタート」「加速」「等速」「減速」と、4つの局面に分けて考えます(実際は、もっと細かく分けることができる)。
①スタート(0~10m)
スターティングブロックを使用して、ブロックを体全体で押すイメージでとび出します。
いったん動き出した体の勢いを緩めことなく、1歩・2歩・3歩と、スピードを上げていきます(加速させる)。
②加速(10~40m)
重心を意識しながらタイミング良く脚を接地(着地)し、地面からの反発をもらってスムーズにスピードを上げていきます(加速していく)。
20~30m付近では地面をしっかり捉え、40m付近までに脚がスムーズに回転するフォームが大事です。
この局面で体全体に力が入りすぎてしまうと、うまくスピードに乗ることができません。
③等速(40~60m)
40m付近に近づくと、スピードが最大近くまで上がります。無理にスピードを上げようとせずに、リラックスしながらトップスピードを維持するつもりで走りましょう。
加速局面のスピードをうまく活かして走ることが大事です。
④減速(60~100m)
この区間は、どんなトップスプリンターでも減速を止めることはできません。ここでは、無駄な力を使わずに、走りを乱さないこと、体全体リラックスして走ることです。
接地のタイミングを逃さないことだけを考えて走りましょう。
あなたは、100m走は最初から最後まで、全力疾走で走る競技だと思いませんでしたか?
どこかで、「100m走は、50~60m付近でトップスピードに持っていく」「後半はスピードが低下するので、最小限にとどめる」など、聞いたことがあるかもしれません。
しかし、いざ100m走を走ってみると、「最初から最後まで全力疾走をしてしまった」という経験がある人の方が多いのではないでしょうか?
※(体育祭やスポーツテストなど)
これから陸上競技に挑戦するあなた、もしくは他のスポーツで足が速くなりたいあなた、100m走の走り方を知るだけでも、リラックスした走法で走ることが身につき、結果、足が速くなります。
参考になさって頂けると嬉しいです。
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